
(6)和歌山港
港名:和歌山港
ヒアリング時期:平成8年11月
ヒアリング対象:港湾管理者、荷主
1. 就航コンテナ航路
釜山航路 週2便
2. 利用者の評価
従来、輸入貨物は大阪で、輸出貨物は神戸港、大阪港で積み替えていた。航路開設によりドレージ費用が大幅に削減できた。東南アジア向け貨物は、釜山経由で輸出している。欧州航路に関しては、大阪・神戸でハンドリングの上、直行便に乗せている。
また、本船寄港翌日のデリバリー・通関等が改善された。
3. ポートセールス
県土木部港湾課にポートセールスを目的とした「振興班」が平成4年に設置され、毎年、船社・商社等を対象に「ポートフォーラム」を開催している。今年は初めて海外(上海、青島)においてセミナーを予定している。
4. 問題点および課題
現在、神戸港、大阪港まで回漕している空コンの有効活用を検討する。インフラ整備と並行して港湾の経済エリアを拡大する働きかけが必要としている。さらに、バルキー貨物が多く、ISOコンテナ取扱が少ない点が今後の検討課題。これに加えて、官民一体となったポートセールス充実を図ることにより、寄港隻数の増、航路の充実、さらには、トランジットタイムの短縮を推進していく方向。また、港湾における防災対策を併せて検討していく必要があるとしている。
和歌山下津港は、外貿貨物の大半を鉄鋼・石油に関連した専用貨物が占める工業港的な色彩の強い港湾であるが、近年、和歌山をとりまく環境が大きく変化してきており、同港においても物流拠点としての機能の充実が求められている。
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